「鬼から電話」というアプリを子供に使って後悔しました。
みなさん「鬼から電話」というアプリを知ってますか?
スマホにダウンロードして起動すると
- 言うことを聞かない時
- 片付けをしない時
- 寝ない時
など、さまざまなシチュエーションに合わせて、鬼から電話がかかってきます。
そしてその鬼がめちゃめちゃ怖いんです。
ちょうど子供のイヤイヤ期で頭を悩ませていた私は、このアプリをダウンロードしてみました。
そして、実際に子供に見せてみたんです。
そしてそれは、確かにその時は効果はありました。
ですが、「鬼から電話」を実際に使ってみて、「本当にこのやり方で良いのか?」と思ったんですよね。
そして、「鬼から電話」を初めて見せた時の子供の怖がりようが本当にすごくて、「鬼から電話」を見せたことを後悔しました。
この記事では、「鬼から電話」を実際使ってみた感想と、子供の反応、また、子供に対して「鬼」という恐怖心を与えてしまって良いのか、について書いていきたいと思います。
ダウンロードしてみようかと思っている方、ぜひ一度読んでみてください。
鬼から電話で後悔!2歳の息子が号泣!
「鬼から電話」は、スマホにアプリをダウンロードすると、親の代わりに鬼やおばけなどが怒ってくれるというアプリです。
YouTubeでも見ることができるので、一度見てみてください。
(※子供がいない時に見ることをおすすめします!)
正直けっこう怖いです。
というか子供は絶対に怖がると思います。
私は軽い気持ちでダウンロードして、初めて起動したのが子供と一緒だったので、どのくらい怖いのかを確認しないまま子供に見せてしまいました。
まず着信音が怖い。
電話に出ると、最初は赤鬼が後ろを向いていて少しづつ振り返るのですが、その途中でうちの子は「怖い!!!」と言ったのでそこで消しました。
私が子供に見せたのはこの1回だけです。
あとで子供のいないところで起動してみてみたら、やっぱり小さい子供にはかなり怖いと思います。
「鬼から電話」を実際に使って効果はあったのか
うちの子供には、着信音と、鬼の後ろ姿と鬼の声を少し聞かせただけですが、それだけでもとても怖がっていました。
正直その時は、かわいそうなことしたな、と思いました。
怖くて号泣してしまった息子に
「ママがいるから大丈夫だよ、絶対に●●を守るからね。」と言い
「鬼さん来たら怖いからお片付けしよう」と言って一緒に片付けをしました。
それ以来、「鬼から電話」のアプリはスマホから削除したのですが、どうしても言うことを聞かない時は
「鬼さんからまた電話がきちゃうかもしれないよ」と言うと、すぐに動いてくれるようになったので、「鬼から電話」の効果はかなりあったと思います。
子供に恐怖心を与えるのは良いのか?
とは言え、この「鬼から電話」は、
【子供を怖がらせて言うことを聞かせる】
という方法です。
これについては賛否両論あるみたいですが、イヤイヤ期の最終手段として使うのは、「アリ」だと思いました。
そもそも子供に「鬼がくるよ~」などの嘘をついて怖がらせることは
「恐怖心から言うことを聞いている」だけで、
- 「なぜ怒られているの」
- 「なぜ今それをしないといけないのか」
などの根本の部分を理解しないまま成長してしまうという声もあるんですよね。
ですが私は、使い方なのではないかとも思うんです。
私が「鬼から電話」をダウンロードしたのは、子供がイヤイヤ期真っただ中だったのですが、私が子供に「鬼が来るよ」という時は
- 子供が寝ない時
- 子供が片付けをしない時
- 子供がご飯を食べない時
など、子供が、”やらなきゃいけないことができない時”が多かったんです。
イヤイヤ期真っただ中の2歳児に、「なぜ今それをしなきゃいけないのか」という理由を伝えて言うことを聞かせるとは、簡単ではないですよね。
もちろん、イヤイヤ期だからと言って
- 子供が道路に飛び出した時
- 他のお友達のおもちゃを取った時
- 他のお友達を叩いてしまった時
などは、「してはいけない理由」をちゃんと伝えた上で叱っていましたが、どうしても早く子供を行動させたい時などに「鬼が来るよ」という言葉を使っていました。
ですが、3歳くらいになってイヤイヤ期が治まってくると「なぜ今それをしなきゃいけないのか」を、少しづつ理解して動けるようになってくるんですよね。
そうなると、少しづつですが「鬼などの怖い存在」がなくても、”ちゃんと理由を理解して”行動できるようになってくるので、イヤイヤ期の最終手段としては、「鬼などの怖い存在」があっても良いと個人的には思います。
ただこの「鬼から電話」は、2歳児にはかなり怖いと思うので、今後見せることはないと思います。
鬼から電話が作られた経緯は?
この「鬼から電話」アプリを開発したメディアアクティブ株式会社の社長は、秋田県出身なんだそうです。
秋田県と言えば「なまはげ」
なまはげとは、秋田県男鹿地方の伝統行事で、現在は大みそかにのみ行われている国の重要無形民俗文化財だそうです。
なまはげは山の神々の死者と信じられており、年に一度各家庭をめぐり、
「怠け者はいねが」
「泣く子はいねが」
などと練り歩く行事です。
男鹿地方では実際に、0歳の赤ちゃんですら、なまはげに会わされ大泣きしている様子があります。
ちなみに私は仙台市在住なのですが、実際になまはげが出る秋田料理屋のお店に行ったことがあるのですが、大人でも大迫力の怖さです。
しかしこのなまはげ、子供がトラウマになってしまうのではないかと心配になる人も多いようです。
なまはげは恐怖心を与えるためではない
私も気になって調べてみたのですが、このなまはげ行事は、子供に恐怖心を与えるために行われているわけではありません。
まず、なまはげは、来てほしいという家庭にしか行きません。
そして、子供しかいないところには行きません。
必ず、子供は親や祖父母などの大人と一緒にいます。
もちろんなまはげが来たら子供たちは怖くて号泣するのですが、それを家族がみんなで守るんだそうです。
ある意味、親の愛に包まれたうえでの恐怖ということです。
伝統行事である「なまはげ」は、執拗に子供を怖がらせることが目的ではありません。
- 「親は絶対に守ってくれる」
- 「親に守られている」
ということを子供が感じる行事でもあるのだそうです。
「鬼から電話」アプリの開発者も、秋田県出身なので、ただただ恐怖心を与えるためだけに「鬼から電話」を開発したわけではないのかもしれませんね。
鬼から電話で後悔!まとめ
私自身が「鬼から電話」を子供に見せて後悔した話を紹介しました。
もし、「鬼から電話」をダウンロードする場合は、子供に見せる前に一度確認してみてくださいね。
そして、子供が怖がったらそれ以上は見せない方が良いです。
ちなみにこの「鬼から電話」アプリは、鬼からの電話だけじゃなく、キャラクターやアイドルからも電話がかかってきます。
叱るときじゃなくて、ほめるときの電話もかかってくるので、子供が歯磨きや片付けをちゃんとできたら、「●●から電話がくるよ」と逆の使い方もできるようです。
このあたりを使いわけることができるので、良いアプリかなと思います。