こんにちは、ハルです。
ケンミンショーでも紹介されていた、「芋煮」
東北の秋と言えば「芋煮会(いもにかい)」なんですが、東北以外の人には、「芋煮会って何?」って思う人も多いですよね。
芋煮会とは、その名の通り「芋を煮て食べる会」なんですが、「花見しよう」「バーベキューしよう」と同じくらいのノリで、秋には「芋煮会しよう」という話になります。
主に山形と宮城で芋煮は食べられているのですが、地域によって味付けが違うため、毎年山形芋煮と宮城芋煮で「芋煮戦争」というどっちが美味いか、どっちが本当の芋煮か…などの不毛な争いが続いています。
そもそも、山形、宮城、福島3県の芋煮は、全く違うんですよね。
ちなみに私は宮城県民なので、小さい頃から宮城の芋煮の味で育ってきたのですが、大人になってから食べた山形の芋煮も、すごーく美味しいと思いました。
でもやっぱり宮城の芋煮が好き。
そんな山形の芋煮と宮城の芋煮の違いについて説明していきます。
山形芋煮と宮城芋煮の違いは?
まずは山形の芋煮と宮城の芋煮の違いについて説明します。
芋煮とは
そもそも芋煮の芋とは、「さといも」のことです。
さといもを始め、人参や大根、キノコ、白菜などの野菜と肉を煮込んで食べる鍋料理です。
「芋煮会」は、これを河原など外で作って食べるんですね。
山形はしょうゆベースの牛肉
山形芋煮と言っても、同じ山形県内の地域によって味付けは変わるのですが、山形の芋煮と言えば、肉は牛肉を使い、芋煮のメインとなるさといもはもちろん、キノコやごぼうなどを一緒にしょうゆとみりんなどで煮た、優しいあまじょっぱい味わいです。
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宮城は味噌ベースの豚肉
宮城の芋煮は豚肉を使います。
そして山形芋煮に比べてとにかく具沢山。
さといもはもちろん、人参、大根、ごぼう、白菜、キノコ、豆腐、ネギなどを入れて味噌で味付けをします。
味噌ベースの豚肉なので、豚汁じゃないの?とよく言われますが、豚汁ではないです。
私も豚汁じゃないの?と親に聞いたことがあるのですが、「いや芋煮だよ」と言われました(笑)
使う味噌は絶対仙台みそ!
ケンミンショーでも紹介されていて、ちょっと嬉しかったんですが、芋煮に限らず自宅でも絶対に「仙台味噌」を使ってます。
芋煮はさといも豚汁はじゃがいもの地域もある
宮城の芋煮は豚肉と味噌なので、豚汁に似てると書きましたが、私の夫も宮城出身なのですが、夫の地域では、豚汁には「じゃがいも」を入れるそうなんです。
これなら芋煮と豚汁はしっかり別物になりますよね。
宮城の芋煮会では、山形芋煮と宮城芋煮両方やる
宮城県出身の私としては、宮城の芋煮も美味しいけど、山形の芋煮も美味しいよ、とただ思うだけですが、山形の人たちからすると、宮城の芋煮は芋煮じゃない!芋煮は山形が先!という人もけっこういたりするんですよね。
実際、山形の芋煮会では、山形芋煮のみを作ることが多いんですが、宮城県での芋煮会では、山形芋煮と宮城芋煮両方作ることもあります。
どっちも美味しい~!それでいいじゃん。と思いますが、山形vs宮城の芋煮戦争は、毎年秋を迎えるころになぜか始まるので、この先もきっと続いていくでしょう。
芋煮のだしはネットでも買える
芋煮は手作りが一番おいしいですが、山形芋煮はネットでも買えます。
芋煮セットで売っているので、自宅で簡単に芋煮を味わうことができるので、芋煮を食べたことがない人には、ぜひ食べて欲しい!と思います。
山形芋煮と宮城芋煮
上にも書きましたが、どっちが美味しいかはもうすきずき~って感じです。
まぁでも東北以外の方に食べてもらうなら、ぜひ山形芋煮を食べてみて欲しいとは思います。
宮城県民の私が言うのもアレなんですけど、やっぱり宮城芋煮は豚汁感が否めないので…機会があればぜひどちらも食べてみてください。